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こんにちは。
今回は視線切りについてのお話です。
なぜ急に視線切りなのかというと、視線切りについての質問があったからです。
問合せ内容要約
以下、問合せ内容を要点に絞って抽出しました。
- カウントダウン0秒に合わせて水遁をし、ボスに近づきながら双刃旋を連打しているのに、発動しない。
- GCDは一瞬ちゃんと回っているように見えるのにキャンセルされてしまう。
- ボスが移動しているときにのみ発生し、ボスが動かない場合には発生しない。
- ボスへの距離が近くても遠くても発動しない。
このような状況に遭遇したことがある人は多いのではないかと思います。
僕ももちろん経験があります。
この現象が何なのか、そしてその原理と対策方法について以下で説明していきます。
視線切りとは
視線切りは主に2つの意味で使われている言葉のようです。
- エネミーが魔法の詠唱中に、間に遮蔽物がくるように自身が移動することで、エネミーの詠唱をキャンセルするテクニックのこと。
- 攻撃が発生する瞬間に視線外にいると攻撃が発生しない仕様により、エネミーが移動中の場合に自身からの攻撃がキャンセルされてしまう現象のこと。
上記の2つは発生する場面が異なるので違う意味で使われてしまうのですが、どちらも現象としては同じことだと思います。
FF14は対象を必要とする攻撃において「攻撃する側の視線の中に収まっていないと攻撃が確定しない」という仕様であると推測されます。
対象を必要としない攻撃(例えば自身を中心とした円範囲攻撃等)についてはその限りではありません。
上記の仕様によって、攻撃がキャンセルされてしまう現象のことを「視線切り」と呼びます。
なぜ視線切りが発生するのか
前者の原理については非常に単純で、遮蔽物に隠れていると射程内にターゲットがいたとしても攻撃出来ないという仕様が自身たちもエネミーも同様であるため、それを利用して敵の詠唱をキャンセルできるというものです。
一部のIDでも役に立つようですが、特にアメノミハシラ等ではこれを使ってハメることが出来るエネミーも存在するので、非常に有用な知識です。
一方、後者においては多少推測の域を出ませんが、発生する状況等から考えると原理が分かります。
専門性を下げて可能な限り分かりやすく解説するため、正確性に欠ける表現になるかもしれないことは予めご了承ください。
結論から述べますと、クライアント(我々プレイヤーがPC上の画面で見ている領域)とサーバ(実際にFF14のゲームとして整合性をチェックした上で処理されている領域)間の通信に微妙な時間差、つまりラグがあるからです。
スキルを発動する時、クライアント側で発動の条件を満たしているかどうかが判定され、条件を満たしていれば、サーバ側に「これからスキルを発動するよ~」という情報が送られます。
サーバ側ではその情報が送られてきてから再度判定をし、条件を満たしていればそのままスキルは成功したものとし、条件を満たしていなければスキルは不成立とされ、キャンセルされます。
つまり、クライアントから送られるスキル実行の情報の正式な判定は、実際に入力したタイミングより少しだけ未来に行われることになります。
次に、敵の座標についてです。
敵の座標の正しい情報はサーバ側で持っていると考えられるので、我々が見ているクライアントの画面上の敵の座標は、サーバ側から送られてきた情報を元に描画されることになります。
つまり、クライアント上の敵の座標は、実際の座標(サーバ上で処理されている座標)よりも少しだけ過去の位置に描画されることになります。
スキルを発動する時にキャラクターが対象の方向に向きを変える仕様がありますが、
「自分は少しだけ過去の座標の敵を見ており」
「自分が発動するスキルは、サーバ上の本来の座標、しかも少しだけ未来のタイミングで判定が行われる」
という2点により、クライアント側では発動可能な位置関係に見えるのにも関わらず、敵が視点外にいる判定とされてしまいスキルがキャンセルされてしまう、というのが視線切りの原理になります。
視線切りを防ぐ対策方法
視線切りが発生する条件は分かりました。
それでは、実際に視線切りを防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか。
ハッキリと申し上げますと、100%完全に防ぐ方法はないと思います。
対象のターゲットサークルの大きさにもよると思いますし、対象の移動速度にもよるところはあると思いますが、どうしてもスキルの発動が難しい場面というのは存在します。
ただし、視線切りが発生する確率を防ぐように動くことは可能ですので、ここではその方法を解説します。
視線切りは、クライアントとサーバで敵の座標に時間差があることで、視線外に逃げられてしまうことが原因で発生するのでしたね。
つまり、視線外に逃げられにくい立ち位置に移動することで、視線切りが発生する確率を減らすことが出来ます。
ここでは、2つの方法を提示します。
対象の移動方向に対して角度をつける
対象の移動方向に対して平行に視線を向けた場合に視線切りが発生するということは、キャラクターがスキルを発動してからサーバで判定されるまでの時間で、スキルの射程から自身の座標までの距離を超えて対象とすれ違いが起こっている可能性が非常に高いです。
これを防ぐためには、対象の移動方向に対して、角度をつけた位置取りをしてスキルを発動するのが良いでしょう。
例えば、対象が奥から手前に急接近してくるケースであれば、対象の真横~奥側から対象にスキルを発動すれば、視線外に逃げられる可能性はずっと下がります。
ただし、奥の角度に行けば行くほど対象との距離の離れる早さが早くなりますので、ボスを追いかける形で移動するような工夫も必要になります。
特に、前提条件として挙げているように、わずかな時間差の間にスキルの射程以上の距離を対象が移動しているわけですから、180度の位置から攻撃しようとしたら今度は射程外に逃げられてしまうことになります。
視線切りと同様、クライアントとサーバの処理の時間差の間にスキルの射程外に逃げられてもスキルの発動がキャンセルされてしまうので、注意しましょう。

角度が浅ければ浅いほど距離の猶予が長くなり、角度を深ければ深いほど、距離の猶予がきつくなります。(角度をつける=奥の方に位置取るため)
対象から距離を取る
視線はキャラクターから扇形に出ているわけですから、離れれば離れるほど視野というのは広がっていきます。
視野が広がった分、視線外に逃げられるまでの距離も長くなるため、視線切りが発生しづらくなります。
敵も動いている前提なので、殴れる限界ギリギリを攻めすぎると距離の問題でキャンセルされてしまう可能性もあることを考え、ほどほどの距離から殴ることを意識すると良いと思います。

上の画像で対象が北から南へ移動しているとすると、キャラクターの視点が向いている位置よりも本当の座標は南にあるため、ちょっとだけ位置がずれます。
対象の中心点が視点の中に収まっていないとスキルはキャンセルされます。
2つを組み合わせる
2つの工夫を組み合わせると、自分が手前にいるときほど距離を離し、自分が奥にいるときほど敵の近くに寄って対象の移動方向に追従するように移動をしながら攻撃をする。
というのが視線切りの対策になると思います。(※)
実戦においては、視線切りが発生しやすいのは大体が開幕であり、開幕は奥まで回り込むほどの時間的猶予が無い場合が多いため、無難に対象の横から離れて攻撃するのが最も単純で分かりやすいと思います。
対象の動きから、対象の未来座標をイメージして自分が動くのが大事だと思います。
※対象のターゲットサークルが小さい場合のこと。もし対象のターゲットサークルが十分に大きい場合には、奥かつ離れた位置から攻撃すれば安全だと思います。
参考になる別の記事
他の方のロドストの日記で参考になるものがありましたので、ここでご紹介させていただきます。
もし良ければこちらも参考にしてみてください。

まとめ
今回は視線切りについて解説しました。
視線切りは事故の要因にもなり得る非常に危険な現象であると思います。
僕もこの現象に困らされることが少なくないですが、対策方法を知っていれば発生する可能性を減らすことは出来るので、ぜひ参考にしてみてご自身のプレイに活かしてみてください。
絶竜詩の最初の蒼天騎士団で発生するケースが多くて困りました…(´-ω-`)
質問・お便り回答まとめ
問合せ・質問全般のまとめは以下の記事をご確認ください。
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